不動産投資の中でも「ワンルームマンション投資」は、サラリーマンや投資初心者に人気の投資手法です。
しかし、安易に始めると「地獄を見る」と言われるほど、深刻なリスクや業界の“闇”が存在します。
ここでは、代表的なリスクと知られざる販売手法の実態を解説します。
主なリスク
1. 空室リスク
1部屋だけ所有する場合、退去があると収入がゼロに。ローン返済や管理費は自腹となります。
都市部でも空室率は約10%とされ、長期間の空室は即赤字に直結します。
2. 家賃下落リスク
新築時は「新築プレミアム」で高めの家賃設定がされますが、築10年で20%前後下落することも。
周辺の供給状況や景気変動でも家賃は下がる可能性があります。
3. 価格下落・売却損リスク
築年数が進めば、物件価値は下がっていきます。
購入価格と売却価格の差で数百万円規模の損失が出ることもあります。
4. 家賃滞納リスク
入居者の滞納が続くと、収入がストップし、訴訟や強制退去などの対応も必要になります。
5. 修繕・メンテナンス費用
設備の老朽化による修繕費や管理費の上昇で、家賃収入が帳消しになるケースも。
6. 金利上昇リスク
変動金利型ローンでは、金利1%の上昇で年間数十万円以上の支払い増となる可能性があります。
7. 節税や保険効果の誤解
「節税になる」「生命保険代わりになる」と言われがちですが、実際は効果が限定的であることが多いです。

ワンルームマンション投資の“闇”
悪質な営業と情報の非対称性
- 「節税になる」「年金代わりになる」といったセールストークで赤字物件を勧められる
- 毎月黒字に見せかける45年ローンで契約 → トータルで大損
- 新築物件が相場より高値で販売 → すぐに資産価値が下落
サブリース契約の落とし穴
「家賃保証」として安心を強調されますが、実際には途中で保証額が引き下げられる、契約解除などのリスクも存在します。
体験談・失敗事例から学ぶポイント
管理費・修繕積立金の見通しが甘く、毎月の赤字に苦しむ投資家も少なくありません。
売却までの戦略がなく、出口で数百万単位の損失を出す事例も多いです。

投資判断を間違えないための注意点
- 楽観的な収支表に惑わされず、リスクを含めたシミュレーションを行う
- 孤独なとき・焦っているときほど慎重に判断
- 物件価格・立地・周辺需要・将来の出口戦略を分析する
- 「保険代わり」「節税になる」は過信禁物
まとめ
ワンルームマンション投資は、安定収入を得られる一方で、空室・家賃下落・価格暴落・金利上昇などの多くのリスクを伴います。
また、業者側に有利な仕組みや誤解を招く営業トークなど、知らないと損する“闇”も多く存在します。
投資初心者こそ、冷静かつ慎重な判断が必要です。信頼できる情報と具体的なシミュレーションをもとに、未来の資産形成を考えましょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
知識を味方につけて、大切なお金と未来を守りましょう。
また明日、お会いしましょう!

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