毎年多くの被害者を出し続け、100年以上前から続いているポンジ・スキームの手口を子どもにもわかりやすく説明していきたいと思います。ぜひ、お子さんにも話してあげてください。正しい知識と金融教育が、大切な人を守ってくれるバリアとなります!
ポンジスキームの物語
むかしむかし、サギ君という子がいました。サギ君はお金がなくて困っていました。ある日、サギ君は友だちのカモ君にこう言いました。
「カモ君、5万円貸してくれない?今度必ず返すからさ!」
カモ君は「いいよ」と言って5万円を貸してくれました。でもサギ君はお金を返すあてもありません。そこで今度は、別の友だちネギ君にこう言いました。
「ネギ君、5万円貸してくれない?すぐ返すから!」
ネギ君もお金を貸してくれました。サギ君はその5万円を使って、カモ君に「返す」と言って渡しました。カモ君は「ちゃんと返してくれた!サギ君は信頼できるな」と思いました。
でも、サギ君は自分でお金を増やしているわけではありません。新しく借りたお金で、前の人に返しているだけです。
さらに話は続きます
サギ君は「この方法、うまくいくぞ」と思って、カモ君にも「お金を預けてくれたら、毎月1万円の“配当”をあげるよ」と言いました。カモ君は「お得だ!」と思って、さらにお金を預けました。サギ君はその配当を、今度はネギ君から借りたお金で払います。

ネギ君にも「カモ君にはちゃんと配当を払っているよ。」「もっともっと多くの友達に教えてあげてよ!」「10万円なら毎月2万円、50万円なら毎月10万円だよ!」と言って、ネギ君もカモ君も安心させて、さらに多くのお金を預けてもらいました。ネギ君もカモ君も「これはいい話だ!」「みんながお金持ちになれるぞ♪」そう思い森の仲間に呼びかけました。サギ君は新しい友だちからお金を集めて、前からお金を預けている人たちに“配当”を払うことができました。ここでもみんなから集めたお金の一部を返しているだけなのに、みんなサギ君が増やしてくれているのだと思い込んでいます。
最後は、どうなる?
この方法は、新しい人がどんどんお金を預けてくれる間はうまくいきます。でも、もし誰もお金を預けてくれなくなったら、サギ君は配当も返済もできなくなり、みんな大損してしまいます。そうです!サギ君はみんなが欲を出して、全財産(それに近いお金)を集めきったところで姿を消して(逃げて)しまいましたとさ。。。

まとめ
- サギ君は「新しい人から集めたお金」で「前の人に配当を払う」だけでした。
- 本当はお金を増やす仕組みはなく、みんなから集めていたお金の一部を返金しているだけでした。
- 最後はみんながサギ君を信じ切ってしまい、大金を預けたところで姿を消し、連絡が取れなくなってしまうのです。
これが「ポンジスキーム」という詐欺の物語です。うますぎる話には気をつけましょう!
ぜひ子どものうちから金融教育に力を入れて、将来につなげてください!直接、お金を稼いでいなくても、一日一日の積み重ねが複利となって、自分の生活だけでなく家族や仲間の助けになることでしょう!
今日も貴重な時間をいただきありがとうございました♪とても嬉しいです!
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