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銀行や保険会社の窓口で「外貨建て保険」「仕組債」などを強く勧められた経験はありませんか?
「将来の備えに」「利率が魅力的ですよ」そんなセールストークの裏側には、消費者にあまり知られていない“金融機関側の事情”があります。
この記事では、なぜ金融機関が積極的に外貨建て商品を売り込むのか、その構造と注意点をわかりやすく解説します。
理由①:高い販売手数料が得られるから
外貨建て保険や仕組債は、販売側にとって非常に利益率の高い商品です。
- 一部の外貨建て保険では、販売手数料が契約金額の5〜10%前後に達することも
- 仕組債の場合も、利回りの裏に組成者の収益が組み込まれていることが多く、販売側は大きな利益を得やすい
つまり、銀行や保険会社にとっては「売れば売るほど儲かる商品」なのです。
理由②:営業ノルマや目標達成のため
多くの金融機関では、支店単位・個人単位で営業ノルマが課されており、達成のために販売が強化されます。
- 特に年度末や四半期末には販売強化される傾向
- 外貨建て商品は「単価が高い=ノルマに効く」ため、優先的に提案されやすい
そのため「お客様のため」というより、「目標達成のための提案」になってしまうケースもあるのです。

理由③:顧客は内容を十分に理解していない前提
外貨建て保険や仕組債は、内容が複雑で比較がしにくい商品。そのため、説明を受けてもすぐには本質的なリスクに気づきにくいことがあります。
販売側は、そうした「理解の壁」に乗じて販売を進めやすい構造となっているのが現実です。
注意すべきポイント
- 元本割れリスク(為替変動・金利変動)を十分に理解する
- 手数料や為替コストがどれくらい差し引かれるかを確認する
- 途中解約や乗り換えによる損失が大きい商品が多い
- 「今だけ」や「限定」と言われても焦らず一旦持ち帰る
まとめ:勧誘の背景を知って、冷静な判断を
銀行や保険会社が外貨建て商品を強く勧めてくるのは、「あなたのため」ではなく、「自分たちの利益のため」であるケースが多いのです。
もちろん、外貨建て投資にメリットがある場面もありますが、リスクやコスト構造を正しく理解したうえでの判断が不可欠です。
勧誘されたときは、「なぜその商品を勧めるのか?」と一歩引いて見る視点を忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
また明日!

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