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「やらなきゃ…でも今日は気分が乗らない。」
私たちはつい、面倒なことを先送りしがちです。
そんなとき思い出したいのが、アメリカの大平原で語られる“牛とバッファロー”の比喩。
嵐(困難)から逃げる牛は長く雨に打たれ、嵐へ向かうバッファローは短く抜ける。
本記事ではこの物語を、先送りを断ち切る具体的な行動術に落とし込みます。
1. 嵐の前にバッファローはどうする?(比喩の力)
嵐が来ると、牛は風上から逃げるように移動し、結果的に嵐と一緒に長く走り続けることになります。
一方、バッファロー(バイソン)は嵐の進行方向へ自ら向かい、最短で嵐を通り抜けます。
これは「不快を先に受け取り、苦痛の総量を減らす」という戦略の比喩です。
2. 先送りは苦しみを長引かせる(不安×時間=負債)
先送りは「今の不快」を避ける代わりに、不安という利息を積み上げます。
たとえば15分で済む申請を5日先送りすると、5日間ずっと気が散る。これが生産性を押し下げます。
- 認知負荷:頭の片すみにタスクが居座り集中が削られる
- 切り替えコスト:思い出す→嫌になる→また閉じるの無限ループ
- 未来の自分への借金:締切が近づくほど選択肢が減る
式で言えば、不安の総量=不快度 × 放置時間。
だから「短時間でサッと向き合う」ほど、総コストは小さくなります。

3. 自分は牛?それともバッファロー?(セルフチェック)
次の5問に「はい/いいえ」で答えてみましょう。
- やる前に想像している「不快さ」は、実際より誇張されている気がする。
- タスクの最初の一歩(開く/作る/電話する)が曖昧だ。
- 完璧に仕上げようとして、手を付ける前に疲れている。
- 締切や他人の目がないと動きにくい。
- 終えた後のスッキリ感を、やる前に具体的に想像していない。
「はい」が3つ以上なら、いまのあなたは牛モードかも。
ここから紹介する手順で、バッファローモードに切り替えましょう。
4. 苦痛の先には必ず快適がある(バッファロー式5ステップ)
- 可視化:嵐を1枚に書く
今日の「嫌なこと」を3つだけメモ(例:請求書送付/調べ物/面談予約)。 - 分解:最初の雨粒だけにする
各タスクの最初の60秒行動を書き出す(例:請求書テンプレを開く/検索窓に語句を入れる/カレンダーを開く)。 - 着火:2分ルール
「2分だけやる」と決めてタイマーを押す。続けられたらボーナス、やめてもOK。 - 束ねる:誘惑バンドル
好きな音楽・お気に入りカフェ・良いペンなど、小さなごほうびとセットにする。 - 締め:終わったら記録と称賛
完了□にチェック、ひとこと自分を褒める。脳は「やれば気持ちいい」を学習します。
ミニワーク(今日の5分)
① 嫌タスクを3つ書く → ② 各タスクの「最初の60秒」を書く → ③ いちばん小さいものから2分スタート
5. まとめ:合言葉は「今、バッファロー」
逃げれば、雨は長くなる。向き合えば、晴れるのは早い。
- 先送り=不安に利息をつける行為
- 最初の60秒に集中すれば、動きは自然に続く
- 小さなごほうびと記録で「続ける脳」を育てる
いま手元の“嵐”をひとつ選んで、2分だけ向き合ってみましょう。
その一歩が、あなたの今日を晴れにします。
合言葉は「今、バッファロー」。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
この記事が、あなたの「先送りゼロの日」をつくるきっかけになりますように。
また明日!

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