【年末年始】冬休みに増える「子どものお金トラブル」7つと、家庭・学校でできる予防

【年末年始】冬休みに増える「子どものお金トラブル」7つと、家庭・学校でできる予防のイメージ図

⌛️この記事は9分で読めます

冬休みは、子どもたちにとって楽しい時期ですね。

一方で、自由な時間が増え、お年玉というまとまったお金を手にし、スマホやゲームに触れる時間も長くなります。

実はこの季節は、子どもがお金やインターネットのトラブルに巻き込まれやすいタイミングでもあります。

この記事では、年末年始に増えやすいトラブルと、その背景、そして「起きてから」ではなく「起きる前」に家庭と学校でできる予防を、できるだけやさしい言葉でまとめました。

保護者の方はもちろん、学校の先生が生徒への声かけや保護者へのお便りに使える形でお届けします。

1. 冬休み・年末年始に増えやすい「7つのトラブル」

まずは、この時期にどんなことが起きやすいのかを見てみましょう。

どれも特別な家庭の話ではなく、ごく普通の子どもに起こりうることです。

  1. ネット通販・福袋の「偽サイト」詐欺 … 年末年始のセールに便乗し、有名店そっくりの偽サイトでお金だけ取られる手口が増えます。
  2. ゲームの課金・ガチャ … お年玉やクレジットカードで、気づけば高額に。「あと少しで当たりそう」という気持ちにつけ込まれます。
  3. SNSのDM勧誘・個人情報 … 「プレゼント当たりました」などのメッセージから、個人情報や写真を引き出される。位置情報が写真に残っていることも。
  4. お年玉をめぐるトラブル … 大きな金額を初めて自分で持ち、使い方が分からず一気に使ってしまう、あるいは友だち間の貸し借りでもめる。
  5. 「簡単に稼げる」という誘い(いわゆる闇バイト) … 冬休み〜春休みは短期バイトの勧誘が増える時期。「高額」「即日」の言葉の裏に、犯罪の入り口があることも。
  6. フリマ・転売のトラブル … 売買のルールを知らないまま利用し、お金や商品でもめる。
  7. キャッシュレス決済の使いすぎ … 現金が減る感覚がないまま、気づけば使いすぎてしまう。

一つひとつは「知っていれば防げたかもしれない」ことばかりです。

2. なぜ、この時期に増えるのか

理由は、子どもがだらしないからでも、知識がないからだけでもありません。

大きく3つの重なりがあります。

  • 時間がある … 自由時間が増え、スマホ・ゲーム・ネットに触れる時間が長くなる。
  • まとまったお金を持つ … お年玉など、普段より大きな金額を自分で管理する機会が生まれる。
  • 気持ちのスキ … 「楽しい」「みんなやってる」「早く欲しい」という気持ちは、うまい話につけ込まれやすくなります。

大切なのは、これは子どもを責める話ではないということです。

大人でも、条件がそろえば同じように引っかかります。

だからこそ、責めるのではなく、事前に「知っておく」ことが予防になります。

3. これは「防犯」だけでなく、「お金の学び」の話です

こうしたトラブルは、防犯の問題であると同時に、実はお金の教育(金融教育)と深くつながっています。

たとえば——

  • 「簡単に稼げる」を疑う力は、うまい話・もうけ話にだまされない力そのものです。
  • 課金やキャッシュレスの使いすぎは、お金がどこから来て、どう出ていくかを理解することで減らせます。
  • お年玉の使い方は、「貯める・使う・考える」というお金の基本を学ぶ、またとない機会になります。

つまり、「危ないから禁止」で終わらせるのではなく、「なぜお金が必要か」「どう付き合うか」を一緒に考えることが、いちばんの予防になります。

トラブル防止と金融教育は、別々のものではないのですね。

4. 家庭・学校でできる、3つの予防

むずかしい対策は必要ありません。

今日からできることを3つに絞りました。

① 「会話のきっかけ」をつくる

「最近こういう詐欺があるらしいよ」と、ニュースや身近な話題からで十分です。

頭ごなしに禁止するより、一緒に話すこと自体が予防になります。

② 「小さなルール」を一緒に決める

課金の上限、使う前に相談する、知らない人からのメッセージには返信しない——など。

大人が決めるのではなく、子どもと一緒に決めると守られやすくなります。

③ 「相談していい」という空気をつくる

子どもが被害に遭ったとき、いちばんの防波堤は「困ったら親に相談できる」という安心感です。

「怒らないから、何かあったら言ってね」の一言が、最大の防犯になります。

📎 学校・家庭で使える関連記事

生徒への指導や、保護者へのお便りにもどうぞ。

冬休みに増える子どものお金トラブル7つ|学年通信の文例つきのイメージ図

5. 冬休み前に、家族で話しておきたい5つの質問

「何から話せばいいか分からない」という方のために、質問の形にしました。

夕食のときなどに、1つずつ聞いてみてください。

正しい答えを言わせることより、話題にすることが目的です。

  1. 「お年玉をもらったら、何に使いたい? 取っておきたい分はある?」
  2. 「ゲームで課金したくなったら、どうする? 1か月いくらまでにしようか?」
  3. 「ネットで買い物をするとき、家族に確認することを決めておこうか?」
  4. 「知らない人からメッセージが来たら、どうする?」
  5. 「『簡単に稼げる』って言われたら、どう思う?」

5つ目は、冬休みから春休みにかけて特に大切な質問です。

「そんなにうまい話はないよね」と、家族で一度声に出しておくだけでも、いざというときの判断が変わります。

答えに困ったり、黙ってしまったりしても大丈夫です。

「困ったら、いつでも言ってね」で締めくくれば、それだけで十分な予防になります。

6. 先生方へ:学年通信・学校だよりに使える文例

長期休みの前に、保護者の方へ注意を呼びかける機会は多いと思います。

次の文例は、学校名や学年、相談先を入れ替えて、学年通信や学校だよりにお使いいただけます。

冬休みを安全に過ごすために ~お金とインターネットのトラブルにご注意ください~

冬休みは、お年玉などでお子さんがまとまったお金を持つ機会が増え、スマートフォンやゲームに触れる時間も長くなります。この時期は、次のようなトラブルが起きやすくなります。

・ネット通販の偽サイトによる被害
・ゲームの課金やガチャの使いすぎ
・SNSでの、知らない人とのやりとり
・「簡単に稼げる」という誘い(いわゆる闇バイト)

ご家庭では、①お金の使い方や課金の上限を一緒に決める ②知らない人からのメッセージには返信しない ③困ったことがあったときは、叱らずに話を聞く、の3点について、冬休み前に一度お話しいただけますと幸いです。

お困りのときは、消費者ホットライン「188」、警察相談専用電話「#9110」(緊急時は110番)、24時間子供SOSダイヤル「0120-078310」にご相談いただけます。

文例に「叱らずに話を聞く」を入れているのには理由があります。

子どもがトラブルを大人に言い出せない理由のひとつに、「怒られるのがこわい」という気持ちがあるからです。

言い出しやすい家庭は、それだけで被害を小さくできます。

7. 困ったときの相談先(公的窓口)

📞 相談先の一覧

  • 消費者ホットライン「188(いやや!)」 … お住まいの地域の消費生活センターなどにつながり、契約や詐欺のトラブルを相談できます。
  • 警察相談専用電話「#9110」 … 緊急ではない相談に対応しています。
  • 緊急のときは「110」 … 身の危険を感じたとき、事件に巻き込まれたときは、迷わず110番へ。
  • 24時間子供SOSダイヤル「0120-078310(なやみいおう)」 … 子ども本人も保護者も、24時間・無料で相談できます。お住まいの地域の教育委員会の相談機関につながります。「親や先生に言いにくい」ときにも使えます。

どこに相談すればいいか迷ったら、まずは「188」に電話してみてください。

内容に合った窓口を案内してもらえます。

8. もう一歩:学校での「予防教育」という選択肢

ここまでは、家庭でできることを中心にお伝えしました。

もし「学年やクラス全体で、事前に伝えておきたい」とお考えの学校・PTAの方へ。

私は、SNS・詐欺・お金のトラブルを”起きる前”に防ぐ予防教育を、現役教員の視点から、学校の実情に合わせて設計してお届けしています。

金融教育と防犯を一本の話としてつなげられるのが特長です。

また、ご家庭でのお金の相談(家計・NISA・教育費など)をご希望の保護者の方は、個人向けのご相談もお受けしています。

まとめ

  • 冬休み・年末年始は、時間・お金・気持ちのスキが重なり、子どものお金とネットのトラブルが増えやすい時期です。
  • 多くは「知っていれば防げたかもしれない」こと。責めるより、事前に知ることが予防になります。
  • トラブル防止は、お金の学び(金融教育)と地続きです。「なぜお金が必要か」を一緒に考えることが、いちばんの守りになります。
  • 今日からできるのは、①会話 ②小さなルール ③相談していい空気の3つ。
  • 困ったときは、188 / #9110 / 110 / 0120-078310。迷ったら188へ。

「起きてから」ではなく、「起きる前」に。

この冬、ご家庭と学校で、少しだけお金と防犯の話をしてみませんか。

よくある質問(FAQ)

Q1. 子どもにお金の話をするのは、まだ早いのでは?

早すぎることはありません。

むしろ、お年玉など「実際にお金を持つ機会」があるときこそ、いちばん学びになります。

むずかしい知識より、「困ったら相談していい」という安心感から始めれば十分です。

Q2. 家庭でうまく話せる自信がありません。

完璧に教える必要はありません。

「こういう詐欺があるらしいよ」とニュースを一緒に見るだけでも予防になります。

うまく話すことより、話題にすることが大切です。

Q3. 学校で講演をお願いする場合、何を準備すればいいですか?

特別な準備は不要です。

まずはお子さんや学校の状況をお聞かせください。

対象学年・時間・テーマは、学校の実情に合わせて一から設計します。

くわしくは講演のお問い合わせページをご覧ください。

関連記事はこちら

講演実績一覧|中学校・PTAでの金融教育・SNS安全講演の記録
「未然防止の金融教育」に取り組む現職教員・吉田悠の講演実績の一覧です。中学校で行った金融教育・SNS安全・薬物乱用防止の講演を、実施日・人数・生徒アンケートの結果とあわせて公開しています。

今日の育児日記(その268)〜よぉぉぉ‼️ 〜

来客前に娘を寝かしつけるはずが…まさかのドンデン返し笑

たくさん抱っこしてもらって、褒めてもらえてテンション上がってた娘👶

夜中…大絶叫😅

次の世代の選択肢をできる限り増やしたい。

今日も育児に奮闘するアナタを応援しています!

毎日金融教育更新と発信し、地道に教育現場へ金融教育を普及させていきます。

売る商品を持たない立場での金融教育を。

そして、とにかく一人でも多く「お金」で困らない人生の手伝いを。

プロフィールを読んで興味を持たれた方。
1日も早く経済的自立、経済的自由を手に入れたい方‼️
なぜ相続や実家が太くなくても育休とFIREが可能なのか⁉️
フォローやブックマークはもちろん!
ぜひ一度お気軽に問い合わせください😊

存在するとは行動することです。


📣 講演のご相談・ご依頼はこちら👇
🎤 講演依頼はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました